TOEIC試験で彼はついにレベルAをかちとった。点数はなんと925点。これはどの高得点は、アメリカで数年間暮らしてきた人でもむずかしいものだ。「こんどの試験は最初から感じが違いました。自分の書く答えにすべて自信がもてたんです。リスニングでも正解はこれしかないという確信があったし、わからない単語もほとんどありませんでした。前は時間が足りなくて、いい加減に答えたのが五、六問ありましたが、今回は時間も五分くらい余りました。先生のおっしゃる『舌がむずむずする』という感じはまだしないんですけど、アメリカ人に会って話をしてみたいという気はしてきました」「そう。よくやったね。ところで、次に何をしたらいいと思う?」「いままでTOEICのテープだけを聞いてきたでしょう。だから実際の会話には弱いと思います。アメリカからお客さんが来ても、最初の挨拶ぐらいはできます。しかし、食事やティータイムのときの軽いジョークなど日常的な会話はまだまだこなせないはずです。だから会話用のテープを始めてみようと思います。中級か上級のものを選んで、いままでの第一ステップから第三ステップをくり返せば、征服できるんじゃないですか」