帝王ブログ

バスの故障には遭わなかった

2012.01.14

バスの故障もない。かつての中国のバスは、故障が付き物ではなかったか。タクラマカン砂漠の北端を走るバスに乗ったときは、プラグの調子が悪く、バスが停まってしまった。運転手は向かいからやってくる車に乗せてもらって、オアシスの町までプラグを買いにいった。僕らは運転手が戻ってくるまで五時間も待たされた。雲南省を走るバスはエンジンを固定するボルトがはずれてしまった。近くに修理工場もなく、運転手は、車のあちこちからサイズの合ったボルトを探すという手段に出た。

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そうあのときは半日近くバスは道端に停まっていた。乗客としたら文句のひとつもいいたくなるところだが、その間に僕らは体を伸ばし、停車した車内で熟睡できた。しかし最近の中国のバスは壊れないのである。ここまで僕らは四十時間近くバスに揺られてきたが、一回も車のトラブルはなかった。それはすごいことだった。しかし疲れるのである。もっとも、こんな風にバスに乗りつづける客は、中国人十三億のなかでも稀なはずで、僕らが勝手にバスに乗りつづけているだけなのだ。しかし、もう少し、休ませてくれてもいいとは思うのだ。しかしそれを伝える語学力がなく、H君には悪いと思いながらも、背中を押されるようにして、次のバス、次のバスと乗せられてしまうのである。