ウィロニウムプラスを使って入れ歯をつくると、いろいろなメリットがある。そのことについては、これまでもいくつか紹介してきた。(1)安全性が高く、金属アレルギーを起こしにくいこと(2)0.35ミリという超極薄に加工できることからの不快感のなさ(3)弾性や伸びから、ピッタリ合う入れ歯がつくれる加工性の高さ。この3つがすでに紹介したメリットだが、その他にもまだメリットがあるという。「入れ歯に使う金属は腐食しにくいことも大切です。金属が腐食すると、そこから毒性のある物質が発生し、人体に悪い影響を与えることになるからです。私たちの口の中には、雑菌が無数に存在しています。金属が腐食しやすい環境だと言うことができます。金属の粒子が粗いと空気に触れる面積が大きくなり、雑菌によって腐食しやすくなります。ですから入れ歯に使う金属は、粒子径の小さい金属が望ましいのです」入れ歯の金属に腐食が起こると、健康被害が出かねない。きちんと噛めるということと同様、入れ歯では、腐食が起きにくい金属選びも重要になる。その金属選びの手がかりが金属粒子の大きさ、つまり粒子径になるが、現実的にはほとんどの金属は粒子径が表示されていないという。しかし、BEGO社のすべての金属はその粒子径が表示されている。ウィロニウムプラスは、粒子径が非常に小さいという金属には少ない特徴がある。「加えてウィロニウムプラスでは、他の金属より腐食割合も厳しく定められています。ドイツ工業規格では平方センチ当たり100マイクログラム以下ですが、この金属は10マイクログラム以下です」10マイクログラム以下ということは、工業規格の10分の1以下になる。それだけ腐食しにくい金属ということだが、BEGO社の厳しい製造基準があってこそ、この基準が維持されている。ここまで聞けば、ウィロニウムプラスがいかに歯科材料に適した金属素材であるかは理解できる。繰り返しになるが、現在、先生はMTコネクター以外はつくっていない。MTコネクターという究極の入れ歯をつくってしまった以上、後戻りはできないからである。そのMTコネクターには、これまでの経験から、入れ歯の最適金属材料であるウィロニウムプラス(場合によってはウィロニウムEXハード)が使われている。しかし、どれほどすぐれた金属素材でも、使いこなす腕がなければ意味がない。だからこそ、IWCのライセンスを取った歯科技工士にだけ使用が認められている背景がある。先生がIWCのライセンスを取ったとき、先生を含め日本には3人しか有資格者がいなかった。現在でも、日本の有資格者はわずか8人しかいない。ドイツの最先端金属素材と歯科技工士・宮野たかよしの発想と高い技術のドッキングウィロニウムプラスを使ったMTコネクターは、こう表現できるだろう。